このサイトで紹介されている研究内容に関して参考になった書籍を紹介しています。


サヤ取り・投資関係の書籍

商品相場におけるサヤ取りの解説書です。今ではサヤ取りの教科書的な存在で、これからサヤ取りを実行しようと思う人、実行していてもまだ読んでない人ならばぜひ一読をおすすめする書籍です。順ザヤ期、逆ザヤ期におけるもっとも基本的な戦略を数多くの実際売買事例をもとに紹介しています。


サヤ取りを知らない人でもこれを読めば、その意味と仕組みをすぐ理解できるようにマンガで紹介されています。サヤ取りをまったく知らない人が最初に読むには適した内容かと思います。


FXにおけるサヤ取りの解説書です。通貨間の相関係数から最も低リスクな組み合わせでサヤ取りをねらい、なおかつスワップ金利も獲得するキャリーヘッジトレードをわかりやすく解説しています。


マーケットの裁定理論についての解説書です。物の評価のしかたがわかれば、様々金融商品の歪みが見えてくるということが、裁定機会のある市場を例に解説してある読み応えのある内容です。


サヤ取りについてより実践的な内容となっています。特に銘柄選定をはじめ仕掛けから手仕舞いまでの基準が明確に書かれていますので、このような方法でサヤ取りを実践していれば自身の技術向上を図れます。タイトルが株式となっていますがFXや商品相場にも十分対応可能です。


「株はチャートでわかる」という題名から株式関係のテクニカル本かと思いますが、内容は投資対象を問わずシステム検証に関することが濃いです。システムトレード構築のための様々な手法(ロジック)が紹介されています。また巻末には一般的な指標の算出式がまとめられていますので、その指標を使ってエクセル等で検証作業をするときには参考になります。古い本ではありますが、今でもシステム構築の際に時々見開いて参考したりしています。


17人のトップトレーダーの過去の成功や失敗したとき経験談を対話形式で記述されていて、内容は非常におもしろく興味深いものがあります。自分の投資対する姿勢に少なからずとも影響を与えられました。前書も含め、このシリーズは何冊か読んでいますが、その投資哲学的な部分はとても気に入っています。


FXCMキャシーリーエン著の和訳書になりますが、外国市場においての主だった特徴を解説してあります。過去にどのようなことがあったとき為替が動いたか、有効なテクニカル・ファンダメンタル分析、主要通貨の特徴など、FX取引行う上での知識として最低限知っておいた方がよい内容です。取引のヒントを得るための参考書としては最適です。


うねり取りとは銘柄固定継続売買方式で約60日の上げ下げの周期とるやりかたです。長期にわたり銘柄を固定して売買するためその銘柄の値動きのクセを変動感覚として実感することができるようになります。実際もうかっている投資家のほとんどは専属の銘柄でしか売買しないことが多いようです。サヤ取りにおいても固定の組み合わせで同じようにサヤうねり取りが実践できるので、うねり取りは最も基本的な投資技術であるといえます。うねり取りをはじめまだ相場の経験が浅い方にはぜひ初めに読んで頂きたい本のひとつです。


場当たり的な売買や技術しか持ち合わせていないアマチュアとプロの相場へ取り組む姿勢と技術水準の違いをいろんな事例を基に書かれています。少し辛口な内容ですが最初の心得として絶対に一読しておくべき本です。最後の方には具体的なうねり取りに実践方法も記載されております。


FAI投資法とはあらかじめ決められた30項目のルールで株の個別銘柄を選定し売買する方式です。実際のやり方としては株の証券口座を開設すれば無料で銘柄スクリーニング機能が使用できるのでファンダメンタル的なルールの絞込みが楽にできるようになってます。絞り込んだ銘柄を残りの罫線やテクニカル的なルールで銘柄を選定して売買することになります。


前書の究極の低位株投資術FAI投資法の続編です。前書の補足と未解説のルールの部分の解説もされていますので2冊で完結というようになっています。本書では具体的な売買のタイミングの解説や実践的な事例もたくさん掲載されてますので、誰でもこの投資法の実践に入っていきやすいかと思われます。


確立統計・解析学・金融工学に関する書籍


高校数学位の知識を持っていれば特に飛躍することなくフーリエ級数式を学べます。三角関数や微分・積分の基礎から解説してあり、得にフーリエ級数を導く上で重要なカギとなる関数の直行性までマンガでわかりやすく説明しているところには高い技術力を感じました。


左のマンガでわかるフーリエ解析の姉妹本のようですが、本の名前のとおりEXCELを使ってのフーリエ解析の手法が解説されています。ただEXCELでの解析手順だけ書かれているのではなく、フーリエ級数式の導かれ方から高速フーリエ変換の基礎となる複素フーリエ級数まで丁寧に解説されています。初学者にも大変理解の深まる内容でしょう。また実用例として電気信号や音のスペクトルのフーリエ解析などが紹介されています。


技術者のための高等数学、E.クライツィグ著シリーズの第3巻です。ラプラス変換、フーリエ変換から偏微分方程式までをわずか200ページ弱の内容で要点を実際現象を交えながら丁寧に解説している良書です。

確立解析などで必要となるルベーグ積分について概観を知るにはわかりやすい本だと思います。ただし厳密的なことや具体的な計算方法については他の参考書をみる必要があります。初学者が特に飛躍することなく測度論に入っていけるきっかけとなる本としてはおすすめです。



基本的な統計量と確立密度関数から独立性の検定までマンガで説明が構成されていますので、統計学を学ぶきっかけの本としては十分な内容です。マンガに出てくるキャラとかに少々抵抗があったりと好みがわかれるところですが、絵がきれいに描けていて、ストーリー的にもおもしろい内容ですので、読んで非常に理解しやすい本です。


普段何気なく使っている平均や分散また確立の意味するものとか、統計に出てくる代表的な確立分布の意味を解説しています。特にカイ2乗分布、t分布、F分布これらの意味を詳しく解説してあるテキストは少ないです。語りかけてくるような文章構成で読みやすいですが、少々数式に強くないと厳しい部分もあります。統計や確立分布の意味を知るテキストとしてはかなり優良です。本書を理解すれば統計的検定などの分析で使っている統計量の正体が見えてきます。おすすめの1冊です。


こちらのマンガも少し秋葉系が入っていますが回帰分析の意味を知って、それを実用できるまでの内容になっています。回帰式の求め方から検定また予測まで順序立てて解説してありますのでわかりやすいです。漫画では単回帰分析・重回帰分析・ロジスティック回帰分析の分析方法が掲載されています。


この1冊で重回帰分析、主成分分析、因子分析、判別分析、クラスター分析、数量化J類、数量化K類、数量化L類と有力な多変量解析を説明しているお得な内容です。各分析の説明が30〜50ページ位の内容でポイントを押さえて解説してあるので、非常に使いやすい本です。このような本はやはり手元に1冊は置いておきたいものです。


マンガでわかる統計学シリーズの第3部作目になります。この3部作目にして前回の1作目と2作目の物語が繋がります。

因子分析がテーマですが途中で主成分分析も解説していますので両分析の違いがわかると思います。ただ因子分析は計算過程が大変なため数学が苦手な方には少し難解かもしれませが、このシリーズの説明は初学者を配慮して一つずつ丁寧に解説していますので、因子分析を学ぶのにこれ以上簡単なテキストはないのではないでしょうか。


敷居が高いとされるこの分野ですが、最初に学ぶ入門書としてはとてもわかりやすく、確率の基礎からブラウン運動、伊藤過程まで特に飛躍することなく読み進められました。

最後の方のブラックショールズ式の導出方法として、測度変換(ギルサノフの定理)から導かれる過程が掲載されています。


ブラックショールズ式を偏微分方程式から導出するための方法が解説されてあります。微分方程式を作って解くまでに必要な微積分・フーリエ積分・伊藤のレンマなど数学の知識も例題を交えながら解説してあるので、ブラックショールズ式の意味を学ぶには最適なテキストだと思います。



確立の入門から始まり、ポーフォリオ理論で使われるCAPM(資本資産評価モデル)の解説があります。デリバティブの種類とその価格評価の仕方が主な内容です。デリバティブの基礎からわかりやすく学べる本としてはとてもよいです。自分でポートフォリオ戦略を組んでみたい場合などにも参考になります。


その他参考書籍

なぜ確立2分の1なのに連続して勝ち続けるのかもしくは負け続けるのかといったツキの正体についての読本です。またギャンブルにおいて確実に勝つ方法はないが、確実に負ける方法は存在するといった内容は相場の世界にも当てはまると思います。


行動分析学を用いて様々な社会においての問題解決策が書かれています。

システムトレードなんかで資産増え続けている時と減り続けている時では精神状態は極端に違います。そんなときこのシステム使い続けたくなるか、もうやめたくなるかといった行動の変化があるものですが、行動分析学はこの人間が行動を起こす動機を分析する学問といったところでしょうか。負け続けてもうやめたくなるような行動パターンを予防することができれば楽しくトレードを続けることができるのではないかと思います。







このページの先頭へ